まさか、まさかの「しかお」

ギターを弾いていると時間も睡魔も忘れるときがある。
この期に及んでブルーハーツにハマりかける。少年時代、何ゆえ僕はこの偉大なバンドを通り過ぎてしまったのだろう。「ラブレター」。そんなもの送るどころか、書いたことすらないこの僕でも歌うだけで涙が出る。
ブルーハーツハイロウズもしかり)の歌詞はかなり詩人的だと思う。「人にやさしく」の歌詞をこの歳にして初めて真剣に読み、真剣に感動した。初めてこの歌の真意を知った。カラオケボックスでアホみたいに何も考えず、ただ暴れて歌っていた自分を僕は蔑む。バンドを始めたせいで、生意気ながら自分が創る立場になっていろいろな作品と接することが増えたのだが、こんな歌詞は書けなさそうで絶対書けないと思う。
このぐらい人生を熱く全力で生きられる人に憧れる、の巻。